生成AIでパソコン用化学パズルゲームをスマホ対応にした開発記録(Claude-Sonnet-4)

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化学パズル - 分子構築ゲーム

実際のゲームはこれ↑

はじめに:なぜスマホ対応が必要だったか

生成AI「Claude-Opus-4」で化学パズルゲームを作成し、ブログで公開したところ、予想以上の反響があった。「スマホで遊べないのか?」というコメントが複数寄せられたのだ。
確かに、現代のウェブトラフィックの約70%はモバイルデバイスからのアクセスであり、スマートフォンでアプリケーションを使えることは極めて重要だ。通勤・通学時間やちょっとした休憩時間にサクッと試せる利便性は、ユーザー体験に直結する。

そこで私は再び生成AIを使ったアプリ作成に挑戦することにした。使用したのは「Claude-Sonnet-4」。Sonnetであれば,Claudeは料金がかからない無料範囲でも優れた対応力を持つため、試してみる価値があった。

最初の課題:画面サイズとレイアウト

PC版の問題点


元のゲームは400×600ピクセルの固定サイズで設計されていた。パソコン上では特に問題なかったが、スマートフォンで確認した所,ゲーム画面の全体が見えず、操作しにくい状態だった。
さらに、文字サイズが小さく、スコアや説明文が読みにくいというUI上の問題も明らかになった。

そこで,Claudeにこんな風に聞いてみた。
私:「このゲームを、スマホで遊べるように調整してください。タップで動かせる機能や、画面サイズの調整などを実行して。」

Claude-4:「スマートフォン対応の調整を行います。タッチ操作、レスポンシブデザイン、画面サイズの最適化を実装します。」

このやり取りからわずか1分後、Claude-Opus-4は具体的なHTML/CSS/JavaScriptコードを提示してくれた。画面サイズに応じてゲームエリアがリサイズされ、操作用のボタンも実装された。しかし最初は、操作ボタンが画面中央に表示され、邪魔になるという別の課題も発生した。

タッチ操作の最適化

さらに,最初に実装されたのはスワイプ操作だったが、化学パズルのような落ちゲーにスワイプは不向きで、操作ミスも多発した。
そこで、より直感的な操作方法を求めて、タップ操作への変更をClaudeに依頼した。

私:「スワイプ方式ではなく、タップした列に元素が動くようにして、左右の矢印キーは消してください。」

この要望により、タップした位置に元素が移動する直感的なUIが実現。これにより、操作ミスも減り、ゲーム体験が大きく向上した。

割とスマホゲームっぽい

開発時間:わずか20分!


驚くべきことに、PC版からスマホ対応への改修は約20分で完了。内訳は以下の通りである。

初回のレスポンシブ対応3分,タップ操作への変更3分,UIの微調整14分

従来であれば、数日かかるモバイル対応の作業が、生成AIの力によってわずか20分に短縮された。このスピードと精度は、まさに生成AIによるアプリ作成革命だ。

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それっぽい元素消去アイテムもちゃんと動作

まとめ:生成AIが変えるアプリ開発の未来

PC版からモバイル対応へのアプリケーション改修は、これまで大きな工数を要するものであり、専門的な知識が必須とされてきた。
しかし、Claude-Sonnet-4のような生成AIの登場により、誰でも短時間でモバイルアプリの構築が可能になった。

特筆すべきは、開発者側が「こうしたい」という要望を自然言語で伝えるだけで、最適な実装を提示・補完してくれる点だ。この体験は、もはやAIを単なる「コード生成ツール」ではなく、「開発パートナー」と呼ぶにふさわしい。

また、Claudeは料金がかからないプランでも十分に実用的であり、開発コストの面でも魅力的だ。
これからのモバイルファースト時代において、「生成AIによるアプリ作成」は開発者の強力な武器となるだろう。

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