はじめに
以前の記事で,Gemini CLIを使ってtxtファイルから,グラフを自動で作成する方法を紹介した。
「自主的にPythonファイルを作成し,それを実行してグラフ画像を生成」というのが興味深かった。
前回の続きで,「グラフ画像だけでなく,結果レポートも続けて作成できないか?」と思い立った。
これができれば,生データをフォルダに格納して命令するだけで,資料作成の手間が格段に省ける。
レポートの自動作成
グラフのまとめ作業
前回の記事では,5個のtxtファイルから5個のグラフ画像を作成してもらった。
このままレポートに載せても冗長なので,一つのグラフにまとめてもらうことにした。
そこで,Gemini CLIにこう依頼した。
結果,やはり前回と同じようにPythonコードを作成し始め,それを実行することによって結合ファイルを作成してくれた。グラフ自体はかなり綺麗で,文句をつける所が一切ない。

PDFファイルの作成
続いて,レポートとしてのPDFファイルの作成を行った。
グラフ画像があって,結果に対するコメントがあって,生データの記載があるレポートを作ってもらうよう依頼した。
今回はreportlabライブラリを使用するようで,pipコマンドでインストールを行っていた。
Pythonコードの作成に少し手間取り2回ほど修正していたようだが,最終的に2分ほどで以下のようなPDFファイルを作成してくれた。
2ページで止めているが,生データの羅列がもう数ページほど続く,残念ながらA4一枚とはならなかった。


生データが少し冗長だったので,一つの表にまとめてもらった。
結果,以下の2ページのファイルにまとまった。
正直かなり完成度が高い。グラフはかなり見やすく,レイアウトが崩壊していることもない。
コメントも的確で,実際のグラフから読み取れることを正確に描写している。
パッと共有するだけの資料であれば,これで十分なのではないだろうか。


まとめ
今回Gemini CLIの使用例として,PDFレポートファイルへの自動変換を行った。
結果として,十分に業務に使用できるレポートを作成することに成功した。
すなわち,生データとしてtxtファイルやエクセルファイルを準備すれば,あとはレポートを作成するよう依頼するだけでまとまった結果を入手できる。
しかも,錯せいしたPythonコードがPCに保存されているので,一度作成してしまえばあとは「データをこのPythonファイルで処理して」と頼むことができる。
今回のようなGemini CLIを用いたレポート作成は,中程度のデータ量の処理に非常に効果的だと考えられる。
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